2019年4月から順次働き方改革による法改正が進んでいますが、「働き方・休み方改善ポータルサイト」というウェブサイトをご覧になった事はありますでしょうか?
法律の強制力を持って働き方を変えていかなければならない中で、どうしたら良いかがわからない、という声も耳にします。
そのような会社にお勧めしたいのがこの「働き方・休み方改善ポータルサイト」です。
どんな内容が掲載されている?
「働き方・休み方改善ポータルサイト」にはどのような情報が掲載されているのでしょうか。
・概要(働き方・休み方改革の必要性とポイント)
・自己診断(企業向けと社員向け)
・事例検索(559件:2021年3月2日現在)
・課題別対策
・施策と支援策
・労働者の休み方等
・各地域の取組(都道府県を絞って検索可能)
・セミナー情報(動画での資料提供もされています)
・参考資料(各種パンフレットやハンドブック)
このように様々なメニューが用意されており、一通りウェブサイトに目を通すにはなかなか時間がかかるボリュームです。厚生労働省も力を入れて作成していることがうかがえます。
優先順位が高くやりやすい事から
例えば36協定の締結、届出は毎年行っていると思います。時間外労働の上限規制が設けられたのでその点からできる事を進める。あるいは、有給休暇の取得は労働者にとって関心の高いテーマですので、10日以上の付与対象者対応を検討する。
特に会社にとって影響が大きい、あるいは対応していかないと問題に発展してしまう優先順位の高いものから。あるいは比較的とりかかりやすいものから対応していくのもひとつの方法です。
働きやすいと思える環境は採用と継続勤務に影響する要素
がむしゃらに仕事を頑張れば給料はどんどん上がり、思い描いた理想の生活を実現できる、そのような時代ではなくなりました。国が成長するタイミングではそのような働き方をする人が多かったかもしれませんが、現在の日本はその時と状況が異なります。その為、現在では仕事はほどほどに、プライベートの時間も確保したいと考えている人も少なくありません。
もし仕事優先で頑張ってほしいと考えている会社に、プライベート重視の人が入社した場合早期に退職してしまうでしょう。採用には直接的なコストだけでなく、そこにかけた時間といった見えない間接的なコストもかかります。また、労働者にとっても短期退職は職歴に傷がつくと考え望ましいことではありません。だからこそ「どんな人を採用したいのか?」という採用基準、人物像を明確にする事は以前よりも重要です。
自社の状況を確認する事によって採用や評価といった会社の考え方を整理する機会にもなりますので、一度ご覧いただくのはとてもお勧めです。
<厚生労働省>
働き方・休み方改善ポータルサイト
https://work-holiday.mhlw.go.jp/